1998年5月

食塩電解の消費電力を大幅に低減、
新技術:ガス拡散電極の実用化試験進む

「ガス拡散電極を用いた食塩電解技術の実用化開発」は通産省の助成金を得て、日本ソーダ工業会の開発プロジェクトとして鐘淵化学及び三井化学と共同で開発を進めており、食塩電解槽の陰極にガス拡散電極を使用して電力消費量を約40%低減し、ひいては地球温暖化防止にも大きく貢献する画期的な技術です。4年間に亘る小規模及び中規模試験の結果を踏まえ、97年11月から名古屋工場内に実用規模の電解槽を設置して本格的な実用化試験を進めています。今後は、材料面・構造面・エンジニアリング面からの電気化学及び化学工学的な研究アプローチにより、商業生産設備化に対する課題をブレークスルーして行く予定です。