環境保全
地球温暖化防止への取組み
項目 | P | D | C | A |
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2023年の目標 | 2023年の主な実績 | 達成状況 | 2024年の目標 | |
地球温暖化防止 |
CO2排出量削減中長期目標
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CO2排出量:321千トン (2013年から25% 削減) |
★★ |
CO2排出量削減中長期目標
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フロン管理システム導入による 管理強化 |
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★ | フロン管理システム導入による 管理強化 |
エネルギー使用量低減によるCO2排出量の削減
生産活動でのCO2排出量(Scope1+2)の削減について、中長期目標を上記PDCA 表の2段階で設定し、各事業所でこれらの目標を達成すべく、省エネロードマップを策定し、設備、技術導入を着実に進めています。
2023年は、ウクライナ問題により生産計画が不安定となりエネルギー使用量は減少するも原単位は悪化、電力会社のCO2排出係数も増加し厳しい状況でしたが、中長期的にはおおむね2030年までの削減目標達成ペースで推移しています。
CO2排出源を抜けなく把握し、GHG 排出量を正確に算定していきます。また、再生可能エネルギーの自社導入、地域社会との連携により、エネルギーの最適活用も推進しています。
フロン漏えい防止
フロン排出抑制法に則り、フロン類の漏えい量の把握、漏えい防止対策を行っています。2022年度東亞合成は、1,213トン(CO2換算)の漏えいがあり、国へのフロン漏洩報告をしました。機器点検・トラブル防止策の徹底やシステム導入、地球温暖化係数(GWP)の低い冷媒機器への計画的な転換により、フロン漏えい防止を図っています。
過去10年間の国内製造拠点のエネルギー使用量とCO2排出量の推移
循環型社会への取組み
項目 | P | D | C | A |
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2023年の目標 | 2023年の主な実績 | 達成状況 | 2024年の目標 | |
循環型社会への取組み |
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★ |
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★★★ |
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★★★ |
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最終埋立処分量の削減と廃棄物リサイクルの取組み
廃棄物削減として、最終埋立処分率0.5% 以下を目標として取り組んできましたが、2023年は建屋撤去に伴う工事残土が発生したため、最終埋立処分率は0.6%で目標未達でした。通常の生産活動による最終埋立処分率は、0.1%でした。
リサイクル率を増やす取組みも各事業所ごとに推進していますが、社会的にサーキュラーエコノミーの考え方が広まるに従って、プラスチック資源循環法など、リサイクルの定義や優先順位も変わってきています。2024年は廃棄物処理の過程を把握し直し、今後の目標設定の方法から見直しながら、取り組んでいきます。
産業廃棄物処理フロー
最終埋立処分量の推移
環境負荷低減への取組み
項目 | P | D | C | A |
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2023年の目標 | 2023年の主な実績 | 達成状況 | 2024年の目標 | |
環境負荷低減への 取組み |
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★ |
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★ |
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水質の保全
当社グループでは、水を限りある資源と捉え効率的な利用の促進に努めています。2023年は国内グループでの水利用量は51百万m3、総排出水量は39百万m3と前年より低減しました。特定排水のpHの法規制値超過があり、排水設備の増強と監視体制の強化を進めています。閉鎖系海域(東京湾、伊勢湾、瀬戸内海)に隣接する工場では、全窒素、全リンの自動測定装置を設置し、総量規制の管理に対応しています。また、海外製造拠点でも水資源の利用は各国の排出規制を順守して管理しています。
大気の保全
当社グループでは、排ガス中の硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、ばいじんについて、国の排出基準および地域との協定による規制値を順守するため、自主管理値を設定し排ガスの管理を徹底しています。また、海外の製造拠点においても、各国の規制に従い排ガスを管理しています。
化学物質排出量削減
「化学物質排出管理促進法」(通称PRTR 法)に従い、各事業所で適正に届出をしています。2023年は追加指定された対象物質の把握とともに、従来からの排出物質の削減に努めました。今後はPRTR 対象物質に限らず、日本化学工業協会の自主管理対象の26物質をはじめ、すべての化学物質排出をゼロとするよう物質ごとに目標設定して取り組んでいきます。
主なPRTR 調査対象物質の排出量(トン)
主な排出物質 | 2022年 | 2023年 |
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クロロメタン( 塩化メチル) | 26 | 32 |
アクリル酸メチル | 6.4 | 5.0 |
クロロエチレン( 塩化ビニル) | 3.5 | 3.0 |
n- ヘキサン | 1.1 |
0.4 |
環境会計
当社グループでは、環境活動にかかわるコストとその効果を把握し、より効率的な環境保全活動を行うための判断材料とするために、2000年より環境会計を導入しています。
集計対象
下図(「事業活動と環境負荷」の項目)に掲載している会社・事業所
集計対象期間
2023年1月1日から12月31日の期間
集計方法
- 環境省環境会計ガイドライン(2005年版)を参考に作成した当社の「算出ルール」で集計しました。
- 環境保全目的以外のコストを含む複合コストについても、環境への影響度に応じて按分し、環境コストとして集計しています。
- 投資額は設備の投資実績、費用額は設備の維持管理費、人件費等の実績を集計しました。
- 効果を明確に算出できるものについては、貨幣単位、物量単位で算出しました。ただし、リスク回避や見なし効果など定量化が困難な効果は含めていません。
コスト分類別環境投資額・費用額
環境保全コスト分類(主な取組み内容) | 投資額(百万円) | 費用額(百万円) | |
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1. 事業エリア内コスト | 2,221 | 7,045 | |
内訳 | 1 公害防止コスト(大気汚染防止、水質汚濁防止のためのコスト) | 2,053 | 5,661 |
2 地球環境保全コスト(地球温暖化防止、省エネルギー、オゾン層破壊防止のためのコスト) | 131 | 966 | |
3 資源循環コスト(資源の効率的利用、産業廃棄物の処理・処分のためのコスト) | 37 | 419 | |
2. 上・下流コスト(生産・サービス活動に伴い上流/下流で生じるコスト:グリーン調達など) | 11 | 34 | |
3. 管理活動コスト(環境マネジメントシステムの整備・運用、環境負荷の監視・測定、環境教育のためのコスト) | 105 | 530 | |
4. 研究開発コスト(環境保全に資する製品などの研究開発、製造段階の環境負荷抑制のためのコスト) | 312 | 1,132 | |
5. 社会活動コスト(自然保護・緑化など環境改善対策、環境保全団体の寄付・支援、地域住民に関係する取組みの ためのコスト) |
0 | 237 | |
6. 環境損傷対応コスト(自然修復、環境保全に関する損害賠償などのためのコスト) | 0 | 17 | |
7. その他環境保全に関連するコスト | 2 | 138 | |
合計 | 2,650 | 9,133 |
事業活動と環境負荷
集計対象範囲 | 集計期間 | |||
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東亞合成 グループ |
東亞合成 | 工場 | 名古屋工場、横浜工場、高岡工場、徳島工場、坂出工場、大分工場、川崎工場、広野工場 | 2023年 1月1日から 12月31日までの 1年間 |
研究所 | 名古屋クリエイシオR&Dセンター、先端科学研究所(茨城県) | |||
グループ会社 | アロン化成 | 関東工場(茨城県)、名古屋工場、ものづくりセンター(愛知県)、滋賀工場、尾道工場 |
INPUT
エネルギー使用量
2022年 | 2023年 | |
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エネルギー使用量(原油換算 千kℓ) | 189 | 179 |
水利用量
2022年 | 2023年 | |
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水資源(百万m3) | 56 | 51 |
OUTPUT
事業活動
2022年 | 2023年 | |
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生産量(千トン) | 1,181 | 1,090 |
産業廃棄物
2022年 | 2023年 | |
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産業廃棄物発生量(トン) | 65,956 | 59,000 |
社内減量化量(トン) | 45,658 | 43,329 |
社外排出量(トン) | 13,050 | 9,178 |
最終埋立処分量(トン) | 1,307 | 349 |
最終埋立処分率(%) | 2.0 | 0.59 |
水域への環境負荷
2022年 | 2023年 | |
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総排出水量(百万m3) | 42 | 39 |
COD(トン) | 66 | 57 |
全窒素(トン) | 24 | 22 |
全リン(トン) | 2.0 | 1.9 |
PRTR調査対象物質(トン) | 2 | 2 |
大気への環境負荷
2022年 | 2023年 | |
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CO2(CO2換算、千トン) | 353 | 330 |
SOx(トン) | 40 | 46 |
NOx(トン) | 71 | 761 |
ばいじん(トン) | 5 | 4 |
PRTR調査対象物質(トン) | 32 | 44 |