2003年12月19日

「アロニックス」中国に新会社

東亞合成は、中国・張家港において、紫外線硬化型モノマー・オリゴマー「アロニックス」の製造販売会社を、大日本インキ化学工業と合弁で設立することに合意いたしました。2005年1月に生産を開始し、初年度10億円、5年後に50億円の売り上げを見込んでいます。

東亞合成と大日本インキ化学工業は、大日本インキ化学工業が中国・江蘇省張家港市に建設する「張家港迪愛生化工有限公司」の用地内において、紫外線硬化型モノマー・オリゴマーの製造販売会社「張家港東亞迪愛生化学有限公司」を共同で設立します。

新会社の資本金は420万USドル(約5億円)で、出資比率は東亞合成60%、中国の大日本インキ化学工業グループを統括する傘型企業である迪愛生投資有限公司40%です。投資額は約10億円で、2004年2月に着工し、2005年1月の生産開始を予定しています。生産能力は年産1万トンで、初年度10億円、5年後には50億円の売り上げを見込んでいます。

紫外線硬化型のアクリル系特殊モノマー・オリゴマーは、東亞合成が「アロニックス」の商品名で製造販売しており、国内トップシェアを有しています。近年、UVインキ、UV塗料、レジストインキ、携帯電話の表面コーティング剤、DVDの張り合わせ用接着剤などの原料用途向けに市場が急成長していました。特に中国市場は年率20~30%の成長が見込まれており、東亞合成と大日本インキ化学工業は、共同で中国市場の開拓にあたります。

この合弁事業により、東亞合成は、アクリル川下事業の強化の一環として、中国市場への進出をはたすとともに、大日本インキ化学工業も、東亞合成より購入していた「アロニックス」の、中国における安定的な調達とUV製品の拡販が可能となります。

董事長には、東亞合成の中川和明アクリル製品事業部主幹が就任いたします。

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