1997年1月

光硬化型樹脂オキセタンモノマーを開発、塗料・印刷向けに

排気ガス規制の強化が進む中で、無溶剤化技術は益々注目されています。UV(紫外線)硬化は無溶剤化の最も有力な手段であり、中でも酸素阻害を受けず、薄膜塗工のできるカチオン重合型樹脂が最近注目されています。東亞合成独自の技術であるオキセタンは、カチオン開環重合性モノマーであり、変異原性(発癌性の指標)がなく、高い重合反応性を有し、物性の良い硬化物が得られるなどの特徴があり、無溶剤化技術の重要な材料となることが期待されています。UV硬化用途では、缶用塗料、フレキソイキ、光造形やレジスト、電子部品関係の接着剤等で、エポキシ樹脂に代わる安全な材料としても期待できることから、将来年間5千トンの販売を見込んでいます。