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1998年9月7日
エイ・シー・アイ ジャパンを買収
-接着剤事業拡充を狙う-
東亞合成は、エバーグリップの商標で知られている接着剤メーカー、エイ・シー・アイ・ジャパン(英国法人)の全株式を9月4日に取得しました。新社名は「アロン エバーグリップ リミテッド」とし、東亞合成グループの一企業として新たにスタートする事となりました。
東亞合成は自社の国際的な商品である瞬間接着剤「アロンアルフア」を軸として、嫌気性固着剤「アロンタイト」、ポリオレフィン系及びポリエステル系ホットメルト接着剤「アロンメルト-PPET,-PES)」、反応型高機能接着剤「アロンマイティ」、可視光硬化型接着剤「ラックストラック」等高機能接着剤の製造、販売にその特色を発揮しています。
一方エイ・シー・アイ・ジャパン社は自動車、電子、電気、木工等の各産業向けゴム系、EVA系ホットメルト等の汎用型接着剤の製造、ユーザーに対する接着工程の合理化提案、生産システム開発等のサービィスを活用した販売にその特色を発揮しています。両社は取扱う接着剤も市場分野も殆ど重複しておらず、相互に補完的関係にあります。
新会社アロンエバーグリップの社長は東亞合成機能製品事業部長が兼務・就任し、両社の接着剤事業が同一方針に沿いかつ有機的に管理、運営される体制をとる事としました。今後両社の持つ製品群、技術開発力、販売及びユーザーサービィスシステム、情報収集力等々の力を結集、再構築し、シナジー効果を発揮し、東亞合成グループのコアービジネスの一つとして接着剤事業の一層の拡大を図り、三年後本事業の年間売上、連結ベースで200億円を目標としています。
関連情報
本支店 | 東京本店、大阪支店、名古屋支店、九州支店 | |
---|---|---|
工場 | 茨城工場(つくば市):溶剤系接着剤 | |
神奈川工場 | (秦野市):非溶剤系接着剤 | |
商標 | エバーグリップ(Ever-Grip) | |
資本金 | 1億4,800万円 | |
歴史 | 1859 | フレーザー商会として長崎に創業 |
1933 | セール・チルニー社と社名変更 | |
1962 | 茨城県筑波市に溶剤系接着剤製造工場を建設 | |
1971 | 神奈川県秦野市に非溶剤系接着剤の工場建設 | |
1982 | オーストラリア多国籍企業、ACIインターナショナル社の傘下に入る | |
1983 | セール・チルニー社からエイ・シー・アイ・ジャパン・リミテッドに社名変更 | |
1988 | ACIグループが英国コングロマリットBTR社の傘下に入る |
エバーグリップ事業部(接着剤製造・販売事業)
- 世界の接着剤「エバーグリップ」は、欧米諸国との技術交流と独自の自社技術によって製造販売しています。
- メーカーとしての研究開発を踏まえ、さまざまなユーザーに対する接着工程の合理化、生産のシステム開発などのコンサルテーションを実施。最も効率的、合理的な接着方法をお薦めします。
- 更に、特殊な条件、特殊な接着対象物、新しく開発された素材に必要な接着剤の開発にも、積極的にアタックしています。
事業内容
- 接着剤の製造・販売
- 接着工程の合理化&生産システム開発のコンサルタント
- アプリケーター、コーテイング、接着剤を使用した産業資材のシステム販売
- ファインケミカルとしての接着剤の開発
注:貿易事業部は1998年6月末に分社化されている。