負熱膨張性フィラー「ウルテア」

ウルテア(ULTEA)は、リン酸ジルコニウムからなる負熱膨張性フィラーです。
耐熱性、耐薬品性に優れ、ガラスや樹脂に添加することで熱膨張を効果的に抑制でき、耐熱性の向上、ワレの防止などに役立ちます。

商品名

ウルテア

特長

特長

  • 広い温度範囲(~800℃)で負の熱膨張特性を発揮します。
  • 耐熱性が高く、高温(800℃)で処理しても分解しません。
  • 安全性が高く、環境毒性のある重金属を使用していません。

効果

ガラス(P系)にウルテアを混合し520℃で溶融成型したものの熱膨張係数をTMA(熱機械分析装置)により測定すると、添加量に応じて熱膨張を抑制できることがわかりました。また、エポキシ硬化物(ビスフェノール系+酸無水物)にウルテアを添加しても熱膨張抑制効果がみられました。

P系ガラスの熱膨張係数の変化/エポキシ硬化物の熱膨張係数の変化

ガラス(Bi系)にウルテアを20vol%混合し溶融成型したときの形状は、下の写真の通りです。

Bi系ガラスにウルテアを20vol%混合し溶融成型したときの形状

用途

封着ガラス(蛍光管、PDP、有機EL等)、接着剤、他

仕様

一般特性

 
ウルテアWH2のSEM写真/ウルテアWH2の熱膨張特性

お問い合わせ

担当部門
無機機能材料部
電話番号
03-3597-7265 ※9:00~17:00(土日祝日を除く)

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