分散剤

製紙・塗料で使われる各種顔料の分散安定化、土木での坑井掘削、繊維・サニタリーでのキレート分散・凝集防止などの用途に分散剤が使用されています。顔料の種類や大きさなど、それぞれの使用条件に対応したグレードをとりそろえています。

商品名

アロン、ジュリマー

特長

分散剤とは

各種の無機顔料を高濃度かつ低粘度の水性分散体にするために、分散剤が広く使われています。当社では、高機能で汎用性の高いポリアクリル酸系分散剤の開発に取り組み、多様な無機顔料に対応したポリアクリル酸系分散剤を上市しています。

分散剤の機能

  1. 顔料表面に吸着し液体(水)となじませる。[ぬれ]
  2. 機械的作用を加え、顔料凝集体を分裂・摩砕する。[微粒化(一次粒子化)]
  3. 静電反発・立体反発による粒子の再凝集の防止、沈降生成の抑制。[分散安定化]
分散安定化の仕組み

水中に分散した顔料粒子の間には、粒子同士が凝集しようとする引力[ London-Van der Waals力]と、離そうとする斥力[顔料に吸着した分散剤の電離(イオン化)による電気的斥力と立体障害による反発力]とが作用しています。このような斥力と引力のバランスによって分散の状態が決まり、一般に十分な斥力を得ることができます。

引力と斥力の関係(グラフ)

分散剤が分散性能を発揮するためには、

  1. 粒子表面への吸着
  2. 分散剤の電離(イオン化)

の2点が重要なポイントとなります。ポリアクリル酸系分散剤は、顔料に対する吸着や電離に関して優れた性能を有していることから、広く使用されています。

用途

紙、塗料、土木、繊維、サニタリー

仕様

カタログ

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担当部門
ポリマー・オリゴマー事業部
電話番号
03-3597-7393 ※9:00~17:00(土日祝日を除く)

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