エンジニアリング
INTERVIEW
巨大なプラントに立ち向かうことで、電気・計装のプロとして飛躍できた。
A.I
技術生産本部 エンジニアリング部
2008年入社 / 先端技術科学教育部 システム創生工学専攻修了
名古屋工場
名古屋に駐在しながら徳島工場の合成塩酸設備の建設に携わる。電気計装の設計、工事は非常に幅広いので、設計や工事の意味や本質が十分に理解できておらず、先輩の指導を受けながら、ひたすら見よう見まねで仕事をした。名古屋工場や徳島工場の先輩には大いに助けられた。
名古屋工場
高純度硫酸設備建設のプロジェクトに、初めて主担当として携わった。知識不足もあって多くの失敗をしたが、周囲の人に助けてもらった。この経験のおかげで工場における電気計装の全体像の把握ができた。また、徳島工場の各種機能材料設備の建設の案件も担当し、ようやく仕事の要点をつかむことができた。
大分ケミカル出向
グループ会社に出向し、これまでとは桁違いに大きなスケールのプロジェクトを担当する。すべてを完璧にこなすことは無理だと悟り、優先順位をつけながら取り組むことを学んだ。また、グループ会社とはいえ、東亞合成以外の工場を経験したことで、東亞合成の設計思想が唯一の正解ではないことを学んだ。
名古屋工場
これまで経験してきたことを活かし、自分なりに考えながら仕事に取り組むことで、既存の仕事の進め方でも、改善すべき点は改善できるようになった。現在は、自分の担当プロジェクトはもちろんのこと、グループとして仕事がしやすいように、設計基準や標準仕様書を整える活動をしている。
INTERVIEW01
大学で制御工学を学んだことから、将来はプラントの制御に関わりたいと考えていました。就職活動で東亞合成の巨大な化学プラントを見たときは、ぜひここで活躍したいと決心。技術職はどうしても担当する分野が狭くなるというイメージがありますが、東亞合成ならプラント建設の予算算出から設計、機器調達、建設工事まで一貫して担当できるという点が大きな魅力でした。
入社前のそんなイメージの通り、現在、私は化学プラント建設において、予算算出→設計→機器調達→建設工事調達→工事管理→試運転補助を実施しています。具体的には、電気設備、計装設備の設計、調達、工事施工管理、試運転時のトラブル対応などが私の担当です。電気・計装は工場を動かす神経のようなものですから、課せられた責任は非常に大きいと感じています。特に化学工場は危険物を扱っているため、効率的で安全な設備を設計、建設することは絶対的な使命といえます。
INTERVIEW02
東亞合成のグループ会社である大分ケミカルに出向したのは入社5年目のこと。ここで私はそれまで手がけてきた10倍以上の規模のプロジェクトに携わることになりました。もともと電気計装は化学工場において非常に幅広いシステムを組まなくてはならないのですが、この規模になると1人ですべてのシステムを把握することは不可能です。設計や図面のチェックだけでも膨大な量です。そこで仕事に優先順位をつけて重要度の高いものから取り組まざるを得なくなり、電気計装担当として何を優先すべきか、何が重要な仕事かを判断する力を身につけることができました。
また、同じ東亞合成グループとはいえ、会社が違うと設計の思想や工事基準が違うことに驚きました。これが大変勉強になり、目的は同じでも設計手法に違いがあることや、さまざまな手順から最も合理的なものを選択することを学びました。一緒に仕事をした技術者の数も膨大で、技術者として大きく成長できたと思います。
INTERVIEW03
当然のことながら工事には工期があり、決められた期限までに完成させて、稼働させなくてはなりません。しかし、工事に際しての指示が的確に伝わっていなかったり、トラブルが起きたりと、なかなか思うようには進まないものです。こうした困難を乗り越えていくうえで力となるのは、やはり周囲の仲間との協力です。不明なことがあれば教えを請い、逆に周囲が私に何を望んでいるのかについても耳を傾け、話し合いを重ねて解決の糸口を見つけるようにしています。こうした取り組みの結果、現場のオペレーターの方に「使いやすい」「便利になった」と言ってもらえるような制御が実現できたときは、大変嬉しく思います。
今後は、安全かつ効率的な設備に加え、保全のことも考えられた設備設計をしたいと思います。また、業務の標準化や見える化、若手のレベルアップなどを通じて、技術継承にも貢献できたらと考えています。
VISION
東亞合成には、東亞合成にしかつくれない製品が多くあり、これからも優れた製品をつくり、社会になくてはならない会社としてあり続けたいと思います。また、お客さまだけでなくさまざまなステークホルダーから認められることも大切で、特に地域社会の発展に不可欠の存在でなければなりません。その点で最も重要なのはやはり安全面。地域社会からの信頼に応えるためにも、安全な設備設計にはこだわっていきたいと思います。それが、社会全体の発展への貢献につながるのではないでしょうか。
“東亞合成ならでは”の製品づくりを通じて、一緒に社会の信頼に応えてくださる方とともに働くことができるのを心待ちにしています。