操業
INTERVIEW
製造技術を磨くことで、
新たな価値を持った製品を
送り出せる。
K.N
高岡工場 操業部
2017年入社 / 創薬科学研究科 基盤創薬学専攻
高岡工場
高岡工場製造部に配属となり、主にホットメルト接着剤の生産管理を担当。周囲のサポートで工場の安定操業に向けた業務を学ぶ。また、ホットメルト業界で難しいといわれていた製品充填の自働化への取組みを開始した。
高岡工場
新たに溶剤型接着剤の生産管理を担当。製造方法の全く異なる2種類の接着剤管理を並行して行うことは大変苦労したが、幅広い知識・経験を得られた。1年目から検討を重ねていたホットメルト製品の充填自動化も実現。
高岡工場
接着剤の新プロジェクトに製造担当として参加。試作品の量産化にあたり、品質改善と安定操業にむけた検討を行った。数千万円の設備投資検討を任せられ、さまざまな機械メーカーと協議を進め、新設備を導入。
高岡工場
3年目から携わったプロジェクトの量産化が始まり、立ち上げ業務から生産管理業務へ移行。新たに反応型接着剤とホットメルト接着剤の新規銘柄立ち上げを担当する。新入社員教育では経験を活かした指導を心がけている。
INTERVIEW01
大学時代の専攻は有機化学で、反応開発の基礎研究をしていました。そのため有機化学で人の役に立つ材料を作りたいと思い、就活で総合化学メーカーを志望したのは自然な流れでした。そこで対象企業をリサーチしたところ、まずは地元の東海地方に工場があることから東亞合成に興味を持ったのがきっかけです。アロンアルフアという製品以外はよく知らぬままに会社説明会へ行ったところ、座談会で応対してくれた社員がとてもフレンドリーで好印象を持ちました。東亞合成では、基礎化学品から機能製品まで幅広く手掛けていることを知り、この会社ならさまざまな分野で役に立つ材料を作れると考え、志望しました。
現在の職務は、主に製品製造の効率化や製造現場の改善です。担当は接着剤の製造設備ですが、溶剤型接着剤、ホットメルト接着剤、UV硬化型接着剤、反応型接着剤など種類は多岐にわたり、それぞれ製造方法が異なるので業務は複雑です。さらに、研究部門が新たに開発した新製品の立ち上げも担当。化学的な目線で安全性や効率を考えた設備改造や品質管理を行っています。
INTERVIEW02
入社3年目に携わった新接着剤プロジェクトの製造立ち上げでは、新規顧客から高度な品質管理や工程管理が求められました。このプロジェクトの成否で、この先の取引先との関係性が大きく変わってくるほどの、とても重要なテーマだったのです。社内の研究チームが苦労をして数年かけて開発した製品の量産化を、絶対に成功させる想いで挑みました。そして品質管理の手法や新設備導入などについて検討を重ねに重ねて、何とか量産化することに成功しました。
このプロジェクトを通して、品質管理の考え方や工程改善の手法を深く学ぶことができたとともに、自社製品を客観的かつ正確に評価できるようになりました。また、数千万円規模の設備投資にあたり、各部署と連携を密に取り、機器情報を徹底的に比較するなど、物事を突き詰める大切さを学びました。
INTERVIEW03
新規に研究開発した製品を実生産ラインに組み込む検討作業には、ひときわ苦労しました。研究段階の小規模で成功した製品製造方法をそのまま量産設備にスケールアップすることは難しく、配合や撹拌、加熱などの細かな反応条件を量産規模で最適に調整していく必要があります。そこで、工場にある生産ラインの中から製造に適した設備を検討し、その中で最も効率よく安全に作業ができる製造方法を選択していきます。とても骨の折れる作業でしたが、実際に機械を触っているオペレーターや、製造部門の先輩たちの意見に耳を傾け、少しずつ確実に、最適な生産条件へと調整していきました。
これまでに接着剤製造の現場総合職として幅広い接着剤製品に携わったことで、それぞれの製品ごとに最適な製造プロセスがあることを学びました。今後はそこで得た知見を接着剤に限らずさまざまな設備に展開して、より効率の良い製造方法を引き出すことで会社に貢献したいです。また、新製品の開発に製造現場の立場から関わっていきたいと考えています。
VISION
近年、世界中で製造現場のIoT化が急速に進んでいますが、デジタル世代と呼ばれる我々の年代が社内で先陣を切ってIoT化を進め、より安全な職場を作り上げていかなければならないと感じています。また、若手が中心となって新たな技術の導入を進めていきたいとも思います。
こうした点で、東亞合成は早い段階からさまざまな仕事を任せてもらえる会社ですし、自分で考えた方法が採用されることは多く、若手であっても前向きな意欲が十分に満たせると考えています。
また、東亞合成は、幅広い分野で川上から川下まで製品を作っており、世の中を支える仕事ができます。自分の取り組んだ成果が早い段階で目に見えることも魅力です。私の例で言えば、現場の改善を行えばオペレーターから感謝され、効率化を果たせば数百万円単位で会社への貢献が目に見えます。これから入社する方とともに、技術革新の一端を担うような化学製品の開発や製造に取り組んでいきたいと思っています。