エンジニアリング
INTERVIEW
海外での挑戦で得たものは、
自分自身の成長への
新たな気づきだった。
N.G
技術生産本部 エンジニアリング部 新プロセス課
2010年入社 / 理工学教育部 物質生命システム工学専攻修了
操業部化成品課
製造部門に配属され、生産管理の仕事を担当。自分の判断一つで生産量や品質が大きく変わるという責任の重さを実感。次第に設備保守更新やコストダウンの業務も担当するようになり、特に生産設備の能力増強を低予算で実現し、社内表彰されたことは、とても嬉しかった。
エンジニアリング部
製造プロセスの技術開発から設計、建設工事、運転支援を担当。製造部門で何気なく見ていた設備には、実は「運転しやすいように」「安全運転できるように」と細かな配慮がされていたことを知り、設備技術の奥深さについて、身をもって学ぶ。
TOAGOSEI(THAILAND)
タイに新しく生産拠点を構築するプロジェクトを担当。これまでとは比べものにならないほどスケールの大きな仕事となった。海外案件ならではのトラブルも多く、文化の違いを乗り越えて仕事を進めるにはどうしたらいいかを自問自答しながら、走り続けた。
エンジニアリング部
タイ工場建設のプロジェクトを終え、帰国。日本国内のエンジニアリング業務の担当に。製造部門、エンジニアリング部門、海外勤務を経験してきたことで、以前より広い視野を持つことや、業務を円滑に進めるための“気づき”を身につけたいと考えている。
INTERVIEW01
幼い頃からサイエンスに興味があり、学生時代は有機合成や分析化学について学びました。就職活動では、学生時代には体験したことのない実際の「製品」に携わる仕事に挑戦したいと考え、スケールの大きな「化学」×「モノづくり」を仕事にできる化学メーカーを志望するようになりました。東亞合成への入社を決めたのは、先輩の「自分のやりたいことを後押ししてくれる会社だ」との言葉に惹かれたからです。
現在はエンジニアリング部門に所属し、製造プロセスの技術開発から設計、建設工事、運転支援までを担当しています。化学工場の製造プロセスには災害を起こす潜在的な危険を持つものもあり、設備の安全性や作業性の確保については特に注意して取り組んでいます。設備の設計段階ではさまざまな立場の人から意見をもらいますが、それらが相反する意見であることもあり、双方をうまく納得させられるよう知恵を絞るところは仕事の面白みです。
INTERVIEW02
タイ工場の建設プロジェクトでは、何もないところに生産拠点を構築するため、工場全体のレイアウトから導入設備の細部まで携わることができ、自分の設計手腕を存分に発揮することができました。ゼロベースで「最適な生産設備はどうするべきか?」「あるべき姿の生産設備とは何か?」と突き詰めていったのは、良い経験でした。
東亞合成として初めて製造設備をタイへ導入するため、タイトなスケジュールの中では安全策として国内で実績ある機器を使うという選択肢もありました。しかし、効率的で競争力のある設備とするためにも新しい機器や材料の使用に挑戦。事前に入念な調査と準備を重ね、新しい機器の導入に成功しました。
INTERVIEW03
日本の常識は通用しないことにも、タイ工場の建設で直面しました。文化や言語の違いはその原因の一つですが、同時に私のスキル不足も自覚させられ、今後自分で克服していくべき課題も多く見つかりました。例えばローカルエンジニアの仕事ぶりにはアバウトなところが多く見られたのですが、そのすべてをチェックすることは困難です。要点を突き詰めて、業務の選択と集中を行いました。また、我々が当たり前と思っていたことを説明する際、なぜこれが当たり前なのかと考え直すことになり、知識を深めることができました。
こうした経験を活かし、今後は自分の専門性をさらに高めていきたいと考えています。以前は目の前の業務に集中することが多かったのですが、今は視野が広がったと自覚しており、常に数歩先を見ながら業務を行うよう心がけています。また、オペレーターが運転しやすいよう、かゆいところに手が届くような設備を設計し、今後のプラント設計のお手本となるような設備をつくりたいと考えています。
VISION
タイでの仕事では、ローカルエンジニアに日本ならではの緻密で堅実な仕事の進め方を伝えることに注力しました。私たちが伝えたことを彼らが吸収し、そしてそれをタイの経済発展に活かしてくれたら、こんなに嬉しいことはありません。
今後、東亞合成は、自らマーケットを創造することに挑戦する会社であって欲しいと考えています。同時に、世界へも積極的に活躍の場を広げていく会社でもありたいと思います。私自身の海外経験を通じて感じたことでもありますが、世界には急成長を続ける国が多くあり、失敗を怖れずに生産拠点を増やすことで、我々も共に成長するチャンスを手に入られるでしょう。国ごとのニーズに合致した製品を供給できるような企業になれたらと考えています。そのためにも私は、東亞合成の生産技術のブラッシュアップに取り組み、製造部門の協力のもと、最良の設備の構築、最良の運転方法の開発に挑みたいと思います。
東亞合成には、若手のチャレンジを後押ししてくれる風土があります。自分のやりたいことに主体的に取り組み、挑戦を続けたいという方は、ぜひ当社に飛び込んできてください。