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研究開発

INTERVIEW

自分らしい技術を柔軟に確立し、
接着剤の可能性を拓いていく。

Y.S

PROFILE

Y.S

名古屋クリエイシオR&Dセンター 製品研究所
2018年入社 / 理学研究科 化学専攻修了

CAREER STEP

入社1年目

高岡工場

高岡工場の生産技術課に配属。製品改良や技術検討を担う部署で接着剤の製造技術を学んだ。OJTを受けながら瞬間接着剤の製造技術を検討。研究所で同様の検討例はあったが工場では初めてで、設備の導入や工夫が必要だった。

入社2年目

R&D総合センター製品研究所

工業用の接着剤の開発を担当。テーマを数人で担当し、チームで協力して着手。接着剤の知識や配合技術を身につけ、評価スキルを磨く。顧客ニーズや顧客先の生産工程などを知ることの重要性も学んだ。

入社3年目

名古屋クリエイシオR&Dセンター製品研究所

家庭用瞬間接着剤の開発を担当。先輩のアドバイスを受けながらテーマを主導することになり、責任と共にやりがいを感じる。工業用途と異なり、一般消費者の使用感を考えた組成開発が必要と考え、日々試行錯誤を繰り返す。

INTERVIEW01

身近に産業用接着剤が活躍していることを
知って入社意欲が高まる

大学院で化学を専攻した私は、コア技術があり、自分が働くイメージを持つことができる化学メーカーを就職活動の際に志望しました。東亞合成を知ったのは、学内の合同説明会です。OBの説明で接着剤以外の製品も広く扱っていることに加え、アロンアルフア以外の接着剤も取り扱い、それらの接着剤が身近な場所で使用されていると聞き、接着剤事業に興味を持ちました。また、先輩社員の雰囲気から社風が自分に合っていると感じました。さらに面接を通じて、東亞合成の化学と真剣に向き合いながら事業を展開している姿勢を感じ、ますます志望が強まりました。
現在は製品研究所の接着剤チームで家庭用瞬間接着剤の開発を担当。ベースの瞬間接着剤にさまざまな配合を行って物性を評価し、有用な接着剤組成の開発を進めています。特に、家庭用瞬間接着剤は使いやすさが求められるので、どう改善すればもっと使いやすい接着剤になるか、一般消費者が求める性能とずれがないか、それらを深く考えながら日々の業務を行っています。

INTERVIEW02

進化した量産技術の確立に
条件の検討など根本から取り組む

入社年度が浅いため、「チャレンジした結果、会社に貢献できた」と自信を持って言える成果はまだありませんが、現時点で一番成長につながったと思う挑戦は、入社してすぐに取り組んだテーマ課題である量産実機設備での再現実験です。私は瞬間接着剤の製造技術の検討を担当し、まずは小規模な試作設備で検討を行うことになりました。しかし、設定した量産条件を試作設備で再現することが難しく、本来の検討になかなか入ることができませんでした。量産と試作の違いを比較し、何が異なるのか、なぜ再現できないのかと、現状の把握に努め、過去に研究所で同様な業務を行っていた先輩と連絡を取り、情報を集めながら検討を進めました。この時は期待した製造条件の確立には至りませんでしたが、現状の把握や原因分析の手法とその重要さを学ぶことができ、今後の仕事にもつながる経験になったと考えています。

INTERVIEW03

新たなテーマに正面から向き合い、
画期的な製品開発につなげていく

過去に担当テーマがペンディングされた経験がありました。真剣にそのテーマと向き合って開発を進めていたので、中断を言い渡された時は落胆しました。しかし現在では、テーマが変わるタイミングは社内やチーム内で進めているテーマの優先順位が変動し、より重要性の高いテーマに関わるチャンスに繋がるのだと捉えています。
また、テーマが変更されても、それまでの開発の中で身に着けた技術や知識は、次に携わるテーマにも、将来テーマが再開した時にも、また今後の自分自身にも、必ず役に立つはずです。いまでは新たなテーマに取り組むとき、以前に得られた技術や知見を活かせる部分がないかと、広い視点で捉えるようにしています。
こうしてあきらめることなく任されたテーマに向き合い、いずれは画期的な製品につなげたいと考えています。今は主にアロンアルフアの開発に携わっているので、今後のアロンアルフアブランドを支えるような新しい機能や価値を開発し、進出できなかった市場にも展開し、より多くのユーザーに使用されることが夢です。

VISION

自らの視点で接着剤の領域を広げながら
誰もが働きやすい環境の整備も目指す

東亞合成の接着剤は、エレクトロニクス、自動車、建材など、さまざまな産業領域で使用され、その用途は広がっています。例えば、自動車分野では新しい材料の導入で軽量化を積極的に進めていますが、その接合部分のかなりの箇所に、当社の接着剤が使用されるようになりました。他にも新たな分野に産業用の接着剤は進出していくと考えています。新しいニーズを満たすには絶え間ない改良や進化が必要です。特に近年は、高い耐久性が求められるようになっています。
その点で、私は経験年数が浅いからこそ新たな視点を持ち、実験に工夫を加え、従来とは別の方法を取り入れるようにしています。社内で「当たり前」になっている手法や知見に一度疑問を持つことが、アイデア創出への第一歩だと考えています。事業部、営業部、工場など研究所以外の部門とも積極的にコミュニケーションを取り、協力して迅速な製品の上市につながるよう、働きかけていきたいと思っています。
その一方で、負担の大きい作業や危険性の高い作業を少なくし、男女差や年齢差なく働ける職場環境も築きたいと考えています。まだまだ女性社員は多くありませんが、誰もが長く活躍できる環境の整備を進めたいです。